アースティア大陸の東に存在するグランス島。






そのグランス島においても辺境の村。






キボートス。






すべてはそこからはじまった・・・・












-外伝-

吟遊詩人


 原案・キャラクターデザイン:氷樹一世
キャラクター原案・著:輔










 

光あふれる世界・アースティア・・・・


極寒の地を創生し、オルトン・・・・


緑島の地を創生し、ミルティス・・・・


実豊の地を創生し、ミレイン・・・・


暴雨の地を創生し、ヴァイル・・・・


全ての悲しみから逃れるように・・・・・


眠り続ける女神は一人の少女の祈りにより目覚める・・・・


全ては愛に始まり、全ては愛に消える・・・・


運命の輪・・・・



その女神の名は・・・・・・・






















・・・・・・・・わたくしの名前はアクア。

只のアクアです。

苗字はわたくしには存在しません。

生業は吟遊詩人です。

今日もグランス島南部にある歌の町ファールで伝承を語っております。

一介の吟遊詩人に過ぎないのですが、人々はわたくしの事を「女神の歌声」と呼んでいます。

わたくし程度が女神の歌声などとは恐れ多い事です。















ある日のことです。

わたくしが何時ものように広場の噴水の前に行くと見慣れないお方がいらっしゃいました。

背はあまり高くはありません。

少女のように見えますが、少年のようです。

ここは歌の町ファール。

吟遊詩人を目指しやってくる者、聞きに来る者が多く見慣れない方は多いのですが・・・・

わたくしはこの方が妙に気になりました。

何故でしょうか?

ちょっと声をかけてみましょう・・・・・






「え・・・ボ、ボクに何かご用でしょうか?」

あらら・・・顔が赤いですね。

そんなに照れなくて良いですよ。

「で・・・でも・・・・」

何か探しているように見えたのでちょっと・・・お手伝いでもと。

「探し物ですか・・・」

あ、あれ。

わたくし言ってはいけない事でも言ってしまったんですか?

それは大変申し上げありません。

「いえ・・そんな・・・・」

そういえば自己紹介がまだでしたね。

わたくしは吟遊詩人のアクアと申します。

「ボクはミルフィーです。アクアさんは吟遊詩人とおっしゃいましたが・・・」

はい、そうです。

「ならば島中を回ってらっしゃるんですよね?」

はい。

「じゃあ・・・」

なんでしょうか?

わたしくが貴方のお役に立てるのでしょうか?

「お役ってそんなたいそうな事では・・・・」

そうですか?

「お聞きしたいのはこの剣の事です。ボクが旅をはじめてから古道具屋で買った使い古しの剣なのですが・・・」

そうとう古いもののようですが・・・

「この剣が時々、不思議な力を発するのですが・・・・」

そうですか。

ちょっと見せていただけますか?

「あ・・・はい。わかりました。気をつけてください。」

わたくしが持つには少し重い剣のようです。

さっと見た感じは駆け出しの傭兵が使うような剣です。

ですが、不思議な感じがします。

この方の言っている事には間違いはないようです。

ん・・・・

この刃の付け根の部分にあるジュエルは・・・・・・

「アクアさん、どうかしましたか?」

これはもしかして・・・・

「アクアさん・・・?」

ミルフィーさん、これはとんでも物かも知れません。

「え・・・・」

これは・・・・おそらく・・・・ルーン・ジュエル。

「ルーン・ジュエルですか?」

女神ルーンの力が封じられたジュエルの事です。

「え・・・?」

女神の剣と言ったところでしょうか?

「女神の剣・・・・」

抜いて見せてもらえますか?

「はい。」

やはりそのようです。

その刀身は真の刀身を隠すための偽の刀身ですね。

「偽のですか・・・? それでは・・・この剣は・・・・」

ごめんなさい。

それ以上はわからないわ。

「いえ、いいです。」

でも、これだけはいえます。

その剣はミルフィーさんの大切な人を守るためにつかう剣です。

「・・・・・・」

少しはお役に立てましたか?

「あ・・はい。ありがとうございます。アクアさん、吟遊詩人なのに剣に詳しいですね。」

そうでしょうか?

ただ、数々の伝承の中に女神の剣にまつわる歌は沢山あります。

わたくしはその話を聞くだけではなく、独自に調べたりしてますので・・・

「はぁ・・・ 吟遊詩人も大変なのですね・・・・」

そうでもありませんよ。

「アクアさん、いろいろとありがとうございました。ボクはこれで失礼いたします。」












彼は、ミルフィーさんは去っていきました。

わたくしは、あの剣を知っています。

何処で彼が手に入れたかは存じませんが・・・間違いなく・・・・・あの剣です。

『ディメンション=ソード』

全てを斬る事が出来ると言う伝説の聖魔剣の一つです。

でも、何故、あの剣が・・・・・

おそらく、時代が彼を必要としているのでしょう。

そして、わたくしはまた彼と再会するでしょう・・・・・









 







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